どうしてキャリアチェンジをしたのか?

キャリアチェンジをする前の私は、地元ではそこそこ有名な企業に団体職員として働いていました。知り合いのコネで入社し、身分は臨時職員でしたがフルタイム勤務に残業有り。ボーナスと言える程ではありませんが、年に3回のお手当もありました。年子の育児と家事とフルタイム勤務。妻として、母として、一人の女性として毎日奮闘して頑張っている、そんな自分も好きでした。 忙しい=充実。女性として全てを持っている優越感もありました。一方で、職場の中の人間関係は複雑で多数の派閥が存在していました。誰についていくかによって自分の立場が変わる。仕事を教えてもらったり、仕事をまわしてもらったりするために、いつも余計な所で気を遣っていたように思います。そんなギスギスとした毎日でした。私は事務職でしたので、外に出ることはなく、ほとんどの時間をデスクで過ごしますので逃げ場がありませんでした。

家族を養うための給料、急な子供の病気や行事のためのお休み、何より全部持ってる自分を捨てたくない!そんな思いがいつも自分を踏みとどまらせてくれました。組織にいるってそういうこと。居場所なんてない。いつも自分に言い聞かせてきました。

今からさほど遠くない15年くらい前は、転職=続かない人=根性がない=ダメな人。と、転職はマイナスイメージでした。今のようにキャリアチェンジなんて前向きな素敵な表現はなかったと思います。自慢にもなんにもなりませんが、私は何をやっても続かない、飽きっぽい性分です。(この話はまた改めてお話させて頂きます。)もちろん、人間関係に苦しむ職場でしたから、転職はいつも頭をよぎりました。しかし、もうこれ以上履歴書を職歴で汚したくない、そんな鬼気迫る状況でもありました。履歴書を汚さずにできる転職はないかな?なんて、本当に色々考えていました。条件が良くて、環境がよくて、収入も申し分ない、そんな夢のような仕事を本気で考えていました。②へ続く…